カタール航空でローマへ
初めて中東系のエアライン・カタール航空で一昨日ローマに到着。成田を15日22:20に出発しドーハに3:25到着(フライト時間11時間5分、時差6時間)、ドーハを8:00に出発しローマに13:20に到着(フライト時間6時間20分、時差1時間)。エアフランスでパリ経由してローマに行くのに比べ4時間ほど長いが、それを補ってくれるだけの魅力、刺激は十分にあった。飲み物(カタールはイスラム国だがしっかり美味しいワインが飲めた。ドーハ行はランソン・ロゼ、ローマ行きではドラピエ・ロゼを飲んだ)、食事もよかったが、やはり異文化体験。ドーハ空港では、朝の3時過ぎから各種のブランドショップがオープンしていたが、4時過ぎに突然スピーカーから「アラー アクバル ・・・・」の放送。1日5回ある「サラ―タイム」(お祈りの時間)の1回目を知らせているのだ。女性の衣装(体の隠し方)も多様。髪の毛すら隠さない女性から、目以外すべて隠している女性、目の部分まで覆っている女性と実に多様。コーラン(クルアーン)はこんなふうに書いている。
「信者の女たちに言ってやるがいい。かの女らの視線を低くし,貞淑を守れ。外に表われるものの外は,かの女らの美(や飾り)を目立たせてはならない。それからヴェイルをその胸の上に垂れなさい。自分の夫または父の外は,かの女の美(や飾り)を表わしてはならない。」(「クルアーン」第24章31節)
ただし、見落としてはならないのは、クアルーンは、男性の女性に向けての視線についても注意を促していること
「男の信者たちに言ってやるがいい。『(自分の係累以外の婦人に対しては)かれらの視線を低くし,貞潔を守れ。』それはかれらのために一段と清廉である。アッラーはかれらの行うことを熟知なされる。」(「クルアーン」第24章30節)
ローマ行の出発ゲートでは、男性用と女性用の礼拝所が設けられていた。何人もの中国人女性がトイレと間違えて入ってはすぐに出て来た。
ドーハからローマの飛行ルートは、神経質な人間なら結構緊張するかもしれない。治安のよくないエリアの上空を飛行するから。アラビア海の東海岸にあるドーハを出発すると、やや西寄りに北上。バグダッドとテヘランの間を通り、アンカラ、イスタンブール近く、テッサロニキと進む。特に印象的だったのは、上空から見た中東の風景。草木の全くと言っていいほど生えていない荒涼としか言いようのない丘陵地帯。地中海周辺とはまるで異なる。こういった世界だからこそユダヤ教、キリスト教、イスラム教のような一神教は生まれたのだ。日本や古代ギリシア・ローマのような多神教を生んだ風土とはまるで違うことを実感した。
(カタールの首都ドーハ)
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